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アメリカからの訪問者 7月5日記す

アメリカからの訪問者 6月30日

6月の半ば、日系のアメリカ人の方が、本塾の個人レッスンを希望されました。ありがとうございました。
ほとんど日本語が話せて、難しい言葉だけ英語で説明する必要がありました。
彼は、ネパールでヨーガを学び、アメリカのヨーガ教室で、講師をしている方です。
私の天風式瞑想の英文による説明をインタ―ネットで見つけて、直接私から、瞑想を学びたいという、ご希望でした。

3日間、朝から晩までいっしょに勉強しました。
彼は、ネパールできびしい瞑想の修行をされたのですが、ほんとうのところがつかめなかったそうです。

私の塾での教え方は、まず個人レッスンでは、受講される方のご質問に答えるというのが原則です。
最初に、瞑想の仕方について質問がありましたので・・・
「瞑想の極意は、深い静けさを体験することです」
と申し上げました。
そして、和歌山の西端さんがお作りになったCDのブザー音を聞いて、意識の集中をはかり、ブザー音がとぎれた瞬間の「シーンとした」静けさに没入する練習をしてもらいました。

なかなか瞑想の境地を納得してもらえませんでしたが・・・
3日目の朝、同じやり方で瞑想を練習していたとき・・・とつぜん
「分かりました。I’ve got it!」
と、彼は叫び、私を驚かせました。

彼は言いました・・・
「今まで、マントラ瞑想やTM瞑想を試みましたが、到達できる静けさはrelative(相対的)なもので、今ブザー音に集中したあとの静けさは、absolute(絶対的)な感じがします。はじめて瞑想の境地がつかめました」

私は「積極的」にも「絶対」と「相対」があるように、静けさにも
◆ 絶対的静けさ
◆ 相対的静けさ
があるのだ、と気づきました。


 毎日天風式瞑想を実践していると、かならずこの「絶対的静けさ」に達することができます。なにか問題のあるときだけ瞑想をやるというような、ケチな態度で、瞑想をやっても、うまくいきません。
瞑想は「つけ薬」ではありません。瞑想は習慣化してはじめて、瞑想のほんとうの境地に到達できるのです。

 マントラ瞑想は、意味のある言葉をとなえる瞑想ですが、これは自己暗示であって、ほんとうの瞑想ではありません。自己暗示としての価値はありますが。
 TM瞑想というのは、意味のない言葉で意識の集中をはかる方法ですが、どうしても言葉のもつ一念が心にのこり、無念に至るのがむつかしい。それに比べ、天風式瞑想は、単純な音に集中するので、無念の境地、つまり絶対的な静けさに、容易に到達できるのです。

 この単純な音(ブザーとか鈴の音)が集中をはかるのにもっとも容易で効果的だ、ということを発見したのが、天風の歴史的な一大発見なのです。

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