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科学者としての天風


科学者としての天風  2017.8.18

中村天風という人は、本質的に科学者です。
あらゆる迷信を憎み、信仰に対しても否定的な人でした。
中村天風の教えは、哲学や人生観というよりも、その実践的な方法が根幹にあります。
実践的方法というのは、瞑想、自己暗示、呼吸法、ヨーガ体操などです。
これらの方法はすべて、宗教というものではなく、科学的なものです。

天風は生前よくこう言われました。
「俺がもう一度この世に生まれてくるなら、科学の研究者になりたいね。
白衣を着て、ビーカーとか試験管をもってね」

天風の科学者的な面を示すエピソードがいくつもあります。
はじめてテレビを買ったとき、その内部構造を知りたくなり、ぜんぶ分解して、
もういちど組み立てた、という話があります。

それから、もう一つのエピソード。
天風は、入れ歯を自分でつくっていました。
もちろん、歯医者にも相談して。
入れ歯をつくるために、天風は合成樹脂の研究をはじめたのです。
たぶん、太平洋戦争のすぐあとの頃でしょう。
まだ、プラスチック製品など一般的でなかった時代です。
天風は、有機化学とか高分子化学など勉強したのでしょう。
合成樹脂で自分の義歯をつくりました。

それがかなりうまくいってから・・・
天風はその樹脂の制作のなかで、瑪瑙(めのう)のようなものを作り出したのです。
それが予想外にうまくいったので、それを天風は銀座の宝石店にもちこんで、
鑑定を依頼したのです。
もちろん、ウソをついて、
「これは人にもらったもので、瑪瑙というんだが、本物かどうか鑑定してください」
と言ったそうです。

その結果は、
「当店では、絶対の確信をもって。お答えできませんが・・・
瑪瑙である確率はかなり高いと思われますが、保証はできません」
というものでした。
天風はたいへん満足して帰宅し、家人に自慢して、こう言ったそうです。
「おれが作った瑪瑙は本物といってもおかしくない、上出来だったよ。
樹脂の瑪瑙の質量をたかめるために、鉛を溶かしていれておいたんだ」

これは天風自身が私どもに話された話です。

天風が理系の人だったことが、このエピソードから分かるでしょう。
天風が、強い科学的な精神をもっていたからこそ、
いわゆる哲学者には探求が不可能だった、
人間の“からくり”をえぐりだし、
いろいろな“精神を強化する実践方法”をつかむことができた、
と私は考えています。





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信州の山小屋から 2017. 8.10

私が今いる鹿山村という別荘地は、“財産区”とよばれる、
特殊な地域です。
鹿山村は、ちの市と諏訪市の境界にあり、行政はどちらの市にも属していないのです。
つまり、ちの市と諏訪市の両方にまたがる、10か村が共同で管理しているところです。
なぜなら、それら10か村を流れている“上川”の上流に鹿山村が存在していて、
その自然環境を守ることが、10か村の共通の利益となっているからです。
このような財産区は日本全国にたくさんあります。

上のような事情で、私の別荘地は、大企業が経営しているところとは様子がちがいます。
つまり財産区は、地代による収益優先ではなく、自然環境の保護を目的としているのです。
鹿山村の地代は安いです。
私が借用している土地は540坪ありますが、地代は年10万くらいです。

そのかわり、鹿山村のなかの山道は道幅が狭く、クルマが擦れ違うとき、危険が生じます。
道が高い崖に面しているときは、バックして道をゆずるとき、“命の危険”を感じます。
鹿山村全体が、でこぼこした山地にあるので、山奥にある別荘を訪ねるとき、
Uターンをするとき、たいへん難しいことがあります。
私自身、運転の下手な人をみたとき、運転をかわってあげたこともありますし、
その地形になれた人にたのんで、私の車のハンドルを任せたこともあります。

信州は涼しくて快適ですが、山の別荘地では、このようなリスクもあるのです。





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信州の山小屋から


信州の山小屋から 2017. 8.1

信州での生活は、涼しくて快適なことばかりではありません。
いろいろそれに反することがあります。
虫が多い、とか、
山道のドライブが危険、とか、
食べ物が京都とちがって、たいていは固くて食べにくい、とか、
いろいろです。

虫が多いということでいえば、
リビングの“はきだし窓”などは、夜になると、いちめん蛾の世界です。
蛾はしばしば部屋の中に侵入してきて、眠りをさまたげます。
あるいは、テーブルにおいてある茶碗に浮かんでいます。

蜂もおおい。
スズメバチなんかは、毎年ゲーブルの下に巣をつくります。
10年ほど前のことですが、その巣をかき落そうとして、蜂にさされてしまいました。
スズメバチの攻撃は、まるで釘で頭をガンと突かれたような痛みでした。
それから、ふつうの日本のミツバチなどは、すこしも怖くなくなり、
車にはいってくると、手でつかまえて、窓からそとへ逃がしてやります。
チクリとさしますが、平気です。





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