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ゲノム遺伝学


ゲノム遺伝学のこと 2018.2.23

ゲノム遺伝学の本を3冊ばかり読みましたが、たいへん面白く啓発されるのを感じました。
ゲノムというのは<遺伝子情報>のことで、遺伝子情報を伝えるDNAの上には、
A,G,C,Tという、たった4文字で表される文字列が書き込まれているという。

人間のDNAは30億もの文字で書かれているというから途方もない膨大な情報量である。
本に換算すれば1万冊とか。
そんなに多くの情報なのに、すべての人間はゲノム上では、
99.9%はみな同じDNAをもっているのです。
この事実を考えると、人はみな平等につくられているのだ、とうことになります。

また、人間の先祖について、ゲノム的に考えると、
すべての人間は3,000~4,000年前の全人類の遺伝子を受け取っていることになります。
つまり大昔の皇帝の遺伝子も乞食や大悪人の遺伝子も、
私たちはみな受け取っているということです。
天皇さんであれ、私たち庶民であれ、もっている遺伝子になんのちがいもないのです。

聖徳太子の遺伝子をだれが引き継いでいるか?
などいう愚かな議論を昔したことがありますが、
それは今生きているすべての日本人がひきついでいることになります。

ゲノム遺伝学はあらゆる<人種偏見>の愚昧さを教えてくれます。
人種による肌色のちがいといっても、
これは数千年のあいだに地域的に変化したものにすぎない。
みんな太古の時代には、アフリカの黒人だった、という人類学の発見も、
ゲノム遺伝学が科学的な根拠を与えてくれます。

親から受け取るDNA上の遺伝子と言っても、わずか2%くらいだといいます。
私たちは、親からもっとたくさんの遺伝子をもらったと思いがちです。だからといって、
親を粗略にしてよいことにはならない。産んで育ててもらった恩というのは大きい。

それから、もうひとつ思い出すのは、天風とカリアッパ先生との対話です。
カリアッパ先生が天風に
「おまえはどうしてそんなに病(肺結核)に苦しんでいるのか」
と問われて、天風は
「それは親からの遺伝だと思います」
と答えたら、カリアッパ先生は
「バカ! 遺伝なんか優秀な人間の修行しだいで、変わってしまうんだ」
と言われたそうです。




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抜刀術と天風のこと


米騒動と天風 2018.2.6

「日本人は周りの人がやっていると知ると、あまり考えずにパッと同じ行動を起こす・・・」
と天風は、日本人の国民性を批評したことがあります。
そのときに
「私は米騒動の先頭に立ったことがありますが、
・・・多くの人が、あまり考えずに飛び込んできたのには、びっくりしましたよ」
と話しています。

米騒動は、何回も起こっています。
その主なものは、
明治23年(1890年)、明治30年(1897年)大正7年(1918年)
の3回ですが、
天風が主導した米騒動というは大正7年(1918年)であろうと、
私は諸般の事情から察して、思います。
その米騒動というのは、
富山から始まっています。
富山産の米を北海道に移出するために、富山の庶民が食べる米がなくなってしまったからです。
民衆の怒りや暴動は米問屋に向けられたのです。
大正7年の米騒動は、全国に広がり、100万の人が参加したといわれます。

大正7年は、米の値段が急激に高騰した年です。
半年で2倍にはねあがっています。
当時の日本人は米を中心とした食事をしていましたから、
それは国民の生死に関わることだったのでしょう。

民衆が米を変えなくて困っているという窮状に対して、
社会正義の感覚にするどく激情家だった天風は、
黙っておれなくて政府に請願運動を起こしたのです。

冒頭に述べた日本人の国民性ですが・・・これは逆の言い方をすると、
「周りの人がやっていないことは、やるべき正しいことであっても、
なかなか実行しないが、周りの人が大勢やっていると、すぐに実行にとりかかる」
ということになります。
私は、瞑想が精神的にも肉体的にもよい影響があるから、
できるだけ多くの人に瞑想の実行をお勧めしているのですが、
いつも同じことを感じて、長嘆息しております。






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