天風メソッド 4
天風メソッド④ 2018.4.24
瞑想について
〇瞑想、すなわち安定打坐、を何年か実践していると、
大事なことにとりかかるときに無意識に心が静まり、心が“磨いたばかりの鏡のように”なる。
つまりなんの努力もしないで、大事に臨んで心が平静に、自然体で対応できる、ということです。
〇瞑想を長年やっていると、瞑想をしているときに、
あの「シーンとした静かな気持ち」が、10秒20秒と長くなるものです。
しかし、努力して瞑想を長引かせようとする努力はマチガイです。
それが雑念になってしまうからです。努力すべきは音への集中です。
そして、瞑想の長さより「静寂感」の深さです。
〇瞑想を長年実行していると、音(鈴やブザー)を必要としなくなり、
いつでも、どこでも、あの「シーンとした静けさ」を想起しながら瞑想できるようになる。
しかし、だからといって、毎日の10分~30分の“音に集中しておこなう瞑想”の
実行は怠るべからず。
なぜなら、しだいに瞑想の確定が薄れてくる虞があるからです。
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天風メソッド 3
天風メソッド ③ 2018.4.16
瞑想 (安定打坐)
〇天風式瞑想をするためには、その準備としてする調身のひとつとして、
プラーナーヤーマ密法および養動法を行うといい。
そのときに行うクンバハカ密法が瞑想のあいだ効果的にはたらくからです。
〇あるヨーガの英文の文献によると、
“瞑想のあいだは、会陰部(えいんぶ)を上の方にむかって突き上げるようにすべし”
と書かれています。
これを分かりやすく説明すると、“瞑想中は肛門をとじること”になります。
これは長年瞑想を実行している人への助言で、
初心者はあまり気にしないほうがいいです。
初心者はただひたすら「シーンとした静かな気持ち」をつかむことに専念してください。
そして、鈴やブザーの音を聞いて、そのあとの深い静寂感を心につよく印象づけることです。
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天風メソッド ②
天風メソッド ②
「潜在意識の改善法」 2018.4.9
この方法は「観念要素の更改法」と天風は呼んでいます。
ところで、なぜ私たちは、自分の心でありながら、
自分の心をもっと自由にポジティブな方向にコントロールできないのでしょう?
それは、自分の潜在意識の中にある観念の要素が消極的でネガティブだからです。
この観念の要素、つまり考え方や感じ方のもとになるもの、を“プラスのポジティブなもの”に
変えていくことによって解決できるのです。
自分では気がつかないが、自分の考え方、感じ方というものは、
その大半が潜在意識のなかにある要素によって決定づけられているのです。
そして、日ごろ身辺に起こることに対して、感じたり考えることはたいてい、
顕在意識にとびだしてくる“潜在意識の要素”によって決めているのです。
もっと具体的にいいますと・・・たとえばだれかと口論したあと、
腹が立ってその怒りがいつまでも心にこびりついているようなとき、
その自分の“しつこい怒りの感情”をなかなか消すことができません。
それほど、自分の心は思うようにならないことがあるものです。
本気で自分の心をもっとポジティブな方向に変えたいと念願する人は、
潜在意識の中味を変えるといいのです。
潜在意識の中味を変えるには、夜ねるまえに、
“できるだけ楽しい、うれしい、愉快なこと”を連想すると、
そのポジティブな観念の要素が潜在意識にはいって、
自分の感じ方、考え方がポジティブに変わっていくのです。
これはすでに1940~1960年代にかけての深層心理学の進展のなかで認められた真理なのですが、
その具体的な応用の方法は、それより以前に、天風によって創案されていました。
人は眠る直前、顕在意識がぼんやりして、潜在意識の表面がうきだしてきます。
このとき無条件的にいかなる暗示でも潜在意識に入ります。
自己改革をほんとうにやりたいと念ずる人は、この方法を行うといいのです。
むつかしく考えてなりません。思えば思うほど楽しくてうれしくなるようなことを眠る前には思うだけでいいのです。
それがポジティブな要素ということなのです。
眠る前に暗いことを考える習性のある人は、暗い性格になってしまいます。
昼間は・・・いくら自分の潜在意識を変えようとしても、
はっきりしている顕在意識がそれをはばんで、それを可能にしてくれないのです。
自分の子供に、なにかを生き方を教えようとするとき、眠る前に話してやると、
子供の潜在意識にはいって、子供の考え方や“振る舞い”が、しだいに変わってくるものです。
一晩ではムリで、何日か根気よくやると、効果はてきめんです。
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