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パリの同時テロ


パリの同時テロ (2015.11.18)

パリに同時テロがおこった。
多くの政治家や評論家が、この事件について
「卑劣だ」とか「報復のため、ISを壊滅すべきだ」とか、言っている。
私はそのようには考えない。それで解決するわけではないからだ。

ところが、今朝のニュースで、
マララ(2014年のノーベル平和賞)さんが、
「テロは卑劣だが、フランス軍のIS空爆はもっと卑劣だ。武力による解決でなく、双方の対話を私は求めます」
と言った。私は、わが意を得たり、と思った。
空爆によって、テロはさらに、拡散するだろう。
ISにも言い分があるはずだ。それを聞いて、解決策をさぐるべきだ。
卑劣だとか、ISは犯罪組織だ、というような一方的な議論は、事実の認識がまちがっている。

なぜなら、中東問題のルーツは、オスマン帝国からのアラブ独立の戦争を、イギリスやフランスが支援したころに遡るからである。
第一次世界大戦の終わるころである。
周知のとおり、アラブの独立戦争が終了した時、英仏は、アラブの独立を支持するという約束を破って、シリア、イラク、トルコの国境線を、アラブの諸民族に相談もしないで、人工的に境界線を引いた。
そして、イギリス領、フランス領、をきめ、植民地化を開始したのである。
1920年ころの話である。

多くのアラブ民族は国境線をまたいで、生活するハメになり、国家と民族が複雑にからみあってしまった。それが中東の問題を複雑にしている。

イラク戦争の終わったあとの、アメリカ指導による政権樹立にも問題があった。
イラクは、シーア派が多数なため、スンニ派を差別して、諸政策の決定から排除したため、スンニ派の人々の不満がふくらんできた。
その不満がIC形成の一つの原因(温床)となっている。

対話や話し合いは難しいが、どこかで妥協し合う道をさぐるべきだ。
権力者は外部に敵ができると、よろこぶ。
決してむつかしい交渉はしないで、「断固戦う」と宣言して国民の団結をよびかける。
権力にいっそうの旨味がでてくるからだ。

「これからの世界の紛争の解決は、戦争や武力でなく、公開された雄弁によるものであるべきだ」
これは、天風の言葉である。
平和の大切さを説いたときの言葉である。







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