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心の開拓・2016.1.19


心の開拓  2016.1.19

天風式の瞑想を行うと、心が開拓され、霊性が発現してくる。
霊性は、いいかえると、「本心」のことです。
なぜ、霊性(本心)が出てくると、いいのでしょうか?
――それは、人生上の問題に直面したときに、正しい判断ができるからです。

ところが、多くに人は、理性の判断にのみ頼ろうとするので、間違えてしまう。
なぜなら、理性は絶えず進歩し変化するからです。
昨日正しいと判断したことが、何年かたつと、まちがっていたことがあります。

人生上の大きな問題に直面したとき、理性で考えると、ますます迷ってしまうことがあります。
そういうときに、霊性(本心)で判断すると、道が開けてくる。
理性で判断できるときは、それでいい。
ふつうの日常生活では、理性の判断でまにあいます。
理性も大事なものです。
とくに科学的なことを考えるときは、理性で考えねばなりません。

しかし、人生の岐路にたったとき――たとえば就職など――理性的に考えて迷うときは、霊性(本心)に耳をかたむけると、いい決断ができます。

私は、自分の進路を決めるとき、いつもそのようにして決めました。
後から考えて、あの時の判断を誤らなかったことを、天風先生に教わった瞑想法に感謝するのです。

ヨーガ哲学では、瞑想すると、
「思考が無限大に拡大する」
と言います。
この言葉は
「瞑想すると、霊性(本心)が出てきて、心が広くなり、認識が我執をはなれて、判断が正当なものになる」
ということを、体験的に表現しているのです。

緑の誦句集の6番目の「心の開拓」は、上のことを述べたものです。

私事をのべて恐縮ですが・・・
私は大学を卒業して、就職するときに、たいへん迷った。
給料の高い一流企業にするか、給料の安い教師の道を選ぶか、でした。
理性的に考えると、一流企業にきまっています。
親も親戚も友達も、みなそう言います。
「教師なんか、つまらんぞ!」と父は、断言しました。
ところが、私の本心は、真逆でした。
教師になることを思うと、給料は安くても、熱い情熱がわいてくる。さらに自信と安心感もありました。
結局、へたくそながら瞑想をくりかえし、教師の道をえらぶ決断をしたのです。
今では、あの時の決断を、つくづく良かったと思っています。
私の性格にあっていたのです。それを本心が教えてくれたのです。





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