霊性の発揮 2016.1.24
霊性の発揮 2016.1.24
緑の誦句集の7つめに「霊性の発揮」がある。
その中に
「須らく問えよ、また訊ねよ、一切を魂の囁きに」
というのがある。
その意味は、
「すべての人生上の問題は、自分の魂にきいて、解決せよ」
ということ。
魂の声とは霊性、つまり本心、良心である。
魂の声に耳を傾ける行為が、天風式の瞑想である。
天風の誦句集には、瞑想を実践することの必要を、しばしば言っているのだが、直接そう書いてないのがふつうである。
それはなぜか?
――それは、誦句集なるものは、天風自身が自分をはげますために書いた自己暗示の言葉だからである。
「誦句集には天風の教えが書いてある」
と思っているひとがある。
それはまちがいである。
だから、天風には分かりきった実践の方法は、誦句には書かれていない。
同じ誦句の終わりの方に、
「無礙にして、はじめて自在なるを得ん」
とある。
「無礙」とは「とらわれのないこと」
つまり、心や肉体の状態にとらわれないこと、です。
つまり、心の悩みごとや、肉体の病にとらわれず、忘れ去る、ということです。
これは瞑想を実行しないとできません。
「自在」とは、自由自在です。
したがって、上のことばの意味は、
「悩みごとや、病にとらわれないで、それらを忘れて活動できれば、自由自在のすばらしい境地に生きられる」
というのです。
その次の行にある「心鏡止水」というのは、誤植です。
正しくは「明鏡止水です」
「明鏡」とは「明るい鏡のように澄み切った」心。
「止水」とは「波のない静かな水面のような」心。
どちらも、天風式坐禅の境地をあらわしています。
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