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自己本来の内省 2016.2.15


人間本来の内省  2016.2.15

人の本来は、純一無雑なる霊魂です。
純一無雑は、清浄無垢とも言う。
純一も無雑も、透明なきれいな水をイメージした言葉です。

天風式の瞑想によって達する、あの静かなシーンとした気持ちのことを、上の言葉はすべて表現しているのです。
その気持ちが、ほんとうの自己です。

いいかえれば、本当の自己は霊魂です。
霊魂は不滅です。
霊魂は、死後も永遠につづくのです。

霊魂は、宇宙霊の直接的な分派でもあります。
つまり人の霊魂は、宇宙霊から出てきたもの。
宇宙霊は絶対の実在ですから、人の霊魂も絶対的な存在です。

苦しみ、悲しみ、恐れといったような感情は、人の心に生じる相対的な、仮の現象にすぎない。
どんなに心が、悲しみ、恐れ、苦しみなどで、ボロボロになっても、霊魂は無傷で、なんの影響も受けていない。
だから、恐れるものはなにもない。

これが、天風誦句「人間本来内省の悟り」(緑の誦句集)に述べられていることです。
「内省」とは、(心を静かにして)内側から自己を省察することです。
だから、この誦句の題は、「自分は霊魂だ、という内省の悟り」という意味です。

霊魂の不滅をとなえたのは、ギリシャの哲学者プラトンにはじまる。
カントというドイツの哲学者は、その考えをもっと論理的に説明している。
最近の日本では、東大医学部の矢作直樹先生が、いくつもの著作で、霊魂の不滅を説いておられる。





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