幸福への条件 2016.4.8
幸福への条件
天風は、幸福への条件として、次の4つを挙げています。
①理想をもつこと
② 愛と誠と平和という、聖なる感情で生きること
③ 霊性の許諾するもののみを実行すること
④ 潜在意識の改善
これは、「幸福への誦句」(緑の誦句集)に書かれています。
さいごの潜在意識の改善は、夜ねるまえに、できるかぎり楽しいこと、嬉しいことを思う、という連想行です。
天風はこれを観念要素の更改とよんでいます。
ネパールで悟りを開いて帰国した天風はなお、自分の潜在意識の中味をプラスにしよう、と努力し、そういう自分を鼓舞するために、この暗示の誦句を書いたようです。
この潜在意識の改善は、心身統一法のなかでももっとも初歩的な行ですが、これを十分に実行している人が少ないのは、残念なことです。
多くの人が、その日にあったことを夜寝るまえに思い出して、いろいろ思い悩んでいます。
そうすると、そのネガティブな思考の要素が、潜在意識の中に無条件に入って、その人の物の考え方、感じ方は、きわめて消極的なものになってしまいます。
初心者の人は、なんでもいいから楽しいこと嬉しいことを、胸に思い浮かべて、眠りにつくといいのです。すると、心の中がどんどんプラスの要素に満たされて、明るく朗らかな人生が、努力せずとも、つくられてくるのです。
自分をもう初心者と思わない人は、寝る前の自分の思考の内容を再検討するべきです。
ことに自分の欲望を際限なく引き伸ばすような空想は、それが楽しいとしても、心を疲れさせます。
そして、人格を引き下げる卑しいものを自分のなかに植えつけてしまいます。
尊く清らかな連想をすべきです。
感謝の気持ちをもつことが、潜在意識の改善にとっては、いちばん易しいです。
もっとも理想的な潜在意識の改善のしかたは、瞑想の気分になることです。無念無想ですね。
しかし、これは毎日瞑想を10分~30分実行している人でないと、できません。
天風の教える方法は、実行しさえすれば、なんの努力もなく、楽々と積極的になれるというものです。
難行苦行した人だけが積極的になれる、という思い込みは、いまだに多くの人がもっているようで、これはとても遺憾なことです。
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空の気持ちについて
沢井先生の、「中村天風のやさしい瞑想法」をアイフォンにダウンロードして、約3週間に、瞑想を朝、晩15分ほど続けております。私は現在55歳になりますが、精神的にきつくなり、本当は先月末で退職まで考えましたが、大学生2人、ローンとか考えると、何とか精神強くならないかなあ。と考えてた矢先に先生のダウンロードサイトを見て、ダメモトで真剣にやって見るかという感じで実践しております。そこで一つだけ質問ですが、空の気持ちがわかりません。ブザー音、鈴の音が消えた一瞬「シー」といったノイズ音が聞こえ、何も考えないのが2、3秒はあると思いますがますが、これが先生のいう「空の気持ち」でしょうか?始めたばかりで、まだ難しいかもしれませんが、ヒントになる感じ方がわかれば非常にありがたいです。
お忙しいところ恐縮ですが、コメントを上げるときで結構です。ご教授いただければ幸いです。
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瞑想の学び方
入会したい。手續を教えてください。宜しくお願いします。
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