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海外からの塾生 2016.4.13


海外からの塾生 2016.4.13

先日、ベルラングさんという、パリ大学で哲学の博士課程を修了した方が、天風塾に入塾してくださいました。
ベルラングさんは現在、ブラジルの大学の人類学の教授です。
ベルラングさんは、ブラジルのリオで合気道を学んだそうです。
それが機縁になって、合気道を世界に普及させた藤平光一の背後に、
偉大な中村天風という人がいるということを知ったそうです。

そして、心身統一法に興味をもち、天風哲学を学びたいということで、来日されました。
京都の天風塾にいけば、英語でそれを説明してくれると、インターネットで知った、といわれます。

私はベルラングさんに、天風式の瞑想、つまり安定打坐を、3時間かかって、お教えしました。
ベルラングは、パリで坐禅を学んだそうです。
ところが、その坐禅会では、
「ただ坐って、なにも考えるな」とくりかし指導されるだけだとか。
それで、ベルラングさんは、坐禅しながら、いろんなことを考えてしまって、
坐禅をしていたのか、考え事していたのか、分からず深い失望を味わったそうです。

ベルラングさんは、ロンドンの名門スクール・オブ・エコノミーでも勉強されたので、英語は堪能でした。
私のThe True Paths to Meditationを買ってくださいました。

ベルラングさんは、ブラジル人なので、ポルトガル語ができ、
ほかにスペイン語、英語、フランス語、イタリア語ができるのです。
それで、私が
「どの言葉が、いちばん気持ちよく話せますか」
とたずねると、なんとその返事は、
「イタリア語です」
なぜ、と聞くと、
彼は実は若いとき音楽を志し、はじめは大学の音楽科に入ったそうです。そのときもっぱらイタリア語で勉強したそうです。
ギターの演奏が得意になり、ボーカルもやっていたそうです。

ところが、ある演奏会で長時間ギターを演奏したことがあり、あとわずかで終わるというところで、
とつぜんの耐え難い筋肉痛におそわれ、パニックになった。
もちろん、演奏会は中断されました。

それが、はじめての人生の挫折で、絶望感から解放されようと、リオからアマゾン河をさかのぼり、
アマゾニアの先住民と生活を始めました。
先住民との原始の生き方に溶け込んでいるうちに、挫折感が解消し、心身の健康をとりもどした。
それまで釘のようにやせていた自分が、30キロも体重がふえた。
原始的な生き方の中に「力と知恵」の潜んでいることを知って、あらたに人類学を大学でまなんだ。

その後、合気道を学び、天風哲学をまなぶと、この天風哲学なるものがまた、
インドの4千年まえからの原始の「力と知恵」に由来するということに、気づいた。

そんな話をされ、私も多くのことをベルラング教授から学びました。
ちなみに、彼は50歳くらいの方で、私にはとても若い世代の人です。

ベルラングさんは、パリ大学での研究もつづけているので、ブラジルとパリを往復する生活を送っておられる。
それで、私にパリやリオにきて、天風哲学を多くの人に教えてください、と彼はいう。
いつの日か、私はパリかリオを訪ねたいと思っています。




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