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人生苦について


人生苦について 2016. 6. 8

人生苦をつくりだしている原因には、煩悩と迷妄があるという。
この2つのなかで、煩悩から脱するのは比較的やさしいが、迷妄を心から取り除くのは少々むつかしい、といわれる。

なぜだろうか?
天風は、煩悩をつくりだしている原因と、迷妄のもとになっているものが違う、という。
煩悩は、物事に対する正しい分別がないから生じる。
迷妄は、自分本位の、わがままな感情によって生じる。
ということです。

だから、煩悩は正しい真理をきくことで、わりとかんたんに消えていくが、迷妄は、しつこい自我感情で、解消するのがむつかしい、といわれるのです。

具体的な例をあげると・・・
たとえば、病気の人に、
「病なんか気にせんようにな。病は気からというでしょう? だから忘れたら治るよ」
などと助言すると、たいていの人は、
「たしかに、病は気からよね」と理屈はわかっても、
「だけどね、他人のことだとそう言えるけど、自分のこととなると、そうかんたんじゃない。病を忘れろといわれたって、忘れられるもんじゃない」
と、心のなかで考えてしまう。これが迷妄とよばれるものです。

迷妄は、正しいと思うことでも、自我の感情がけとばしてしまう。
迷妄からのがれられない人は、よけいに多くの人生苦をあじわうことになります。

そういう人を、天風は「わがままな感情家」とよんで、ななかなか救いがたいと言っています。
しかし、安定打坐や誦句をやると、迷妄は消えていきます。
私自身がそれを感じてきました。

「人間は感情の動物だ」と世間ではいいます。
これは正しくないです。
「人間は感情を統御できる生き物なり
」が正しいのではないでしょうか。






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