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五感をみがく


五感を研く    2016.11.1

“知る”ことは、聡明さをますことである。
“正しく考える”ことは、心をみがくことになる。
“五感を研く”ことは、心に栄養をあたえることになる。
“行ずる”ことは、自己を正しく救うことになる。

上の4行は、インド哲学の中で昔から伝承されてきた考えをまとめたものです。
今日は、3行目の“五感を研く”ということについて、お話しします。

五感とは、いうまでもなく視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の5つの感覚ですね。
この5つの感覚のなかでも、視覚と聴覚の2つが、
人間の存在を保持するうえで大切なものです。
この2つが欠落すると、外界の認識がきわめて貧弱となります。

目がみえず、耳が聞こえなければ、まるで“もぐら”のようになってしまいます。
光のない暗闇の世界で、しかもなにも聞こえなければ、
ほとんど人間としての社会的存在はありえません。
それどころか、思考の内容がゼロに近くなってしまいます。

その逆に、見る力をきたえて、視覚の認識力が高まると、
外界の事象事物を観察する力が強くなります。
観察力がつよくなれば、物事の判断も的確になり、
その人の物を考える力も、すばらしいものになります。
さらに、いわゆる“心の栄養”が増加して、その人の思想の内容が豊かになります。
その結果、人生がたいへん楽しいものになるにきまっています。

上の消息については、中村天風著『研心抄』の第4章に書いてあります。
視覚をみがく実践方法も書いてあります。
また、緑の表紙の『天風誦句集』になかの「官能の啓発」にも、
五感をみがく大切さが書いてあります。
「官能の啓発」をやさしく言い換えると、「五感を研く」ということです。

天風は、この「官能の啓発」を、天風式瞑想法(安定打坐密法)と同じくらい、
重要な修養の項目にしており、夏の修練会のカリキュラムに組まれていました。
(昭和32年ころまで)
その修練会で、私は物を“見る”力の訓練を教えられました。

今でも、その訓練を毎日実践しています。
毎日わずか10分か20分でできます。
ただ興にのると、時間のたつのをわすれ、1時間ぐらいやってしまいます。
その見る力の訓練法については、つぎのブログに書きましょう。





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