信州の山小屋から 2017. 8.10
私が今いる鹿山村という別荘地は、“財産区”とよばれる、
特殊な地域です。
鹿山村は、ちの市と諏訪市の境界にあり、行政はどちらの市にも属していないのです。
つまり、ちの市と諏訪市の両方にまたがる、10か村が共同で管理しているところです。
なぜなら、それら10か村を流れている“上川”の上流に鹿山村が存在していて、
その自然環境を守ることが、10か村の共通の利益となっているからです。
このような財産区は日本全国にたくさんあります。
上のような事情で、私の別荘地は、大企業が経営しているところとは様子がちがいます。
つまり財産区は、地代による収益優先ではなく、自然環境の保護を目的としているのです。
鹿山村の地代は安いです。
私が借用している土地は540坪ありますが、地代は年10万くらいです。
そのかわり、鹿山村のなかの山道は道幅が狭く、クルマが擦れ違うとき、危険が生じます。
道が高い崖に面しているときは、バックして道をゆずるとき、“命の危険”を感じます。
鹿山村全体が、でこぼこした山地にあるので、山奥にある別荘を訪ねるとき、
Uターンをするとき、たいへん難しいことがあります。
私自身、運転の下手な人をみたとき、運転をかわってあげたこともありますし、
その地形になれた人にたのんで、私の車のハンドルを任せたこともあります。
信州は涼しくて快適ですが、山の別荘地では、このようなリスクもあるのです。
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