AI について
AIについて考える
沢井淳弘
さいきんAIがよく話題にのぼります。
AIが囲碁のトップクラスの棋士をやぶったとか・・・
AIが絵をかいて、たいへん創造的で、人を感動させる作品をつくりだしたとか・・・
AIが音楽で新しい作曲をものにしたとか・・・
AIが将来さらに進歩すると、文学的な作品まで創作する力があるという人がいます。
AIが、俳句や短歌などの短詩型では、人間を超える創作に力を発揮するだろう、
とまで言う人がいます。
しかし、これはまちがった認識です。
なぜなら、文学的創作や芸術的活動というものは
<人の心>がつくりだすものだからです。
AIには<人の心>がありません。
すると、<人の心>といっても、それは科学的にいえば<頭脳>のことでしょう?
と反問する人がいます。
それがまちがいの元なんです。
人の心=頭脳ではありません。
脳が存在しないと、人の心は生れません。
これは正しい。
しかし、脳と心はどうちがうのでしょう?
脳は知能をつかさどる機関です。
しかし、心は知能のほかに、もっと大きな世界をもっているのです。
人の心は、身体的な要素から生じてくる<身体心>があります。
これがAIには絶対に付与できないものです。
肉体が、ある心を生じさせます。
そのなかには、性的なもの、官能的なものもあります。
人が愛を感じたり、優しさとか感謝の心を感じるのは、
知能とともに生身の肉体をもっているからです。
AIには肉体はないのです。
ある日空を見て、ああ美しいなあ!と思うことが人の心にはありますが、
AIはそんなことはありません。
肉性の心には、もちろん悪いものもあります。
復讐心とか、嫉妬心もあります。
AIにはありません。
いずれにせよ、AIには愛とかエロスとか、
同情とか感謝といった人間特有の心はありません。
なぜなら、AIには、赤い血の流れる肉体がないからです。
さらに、人の心には霊的な存在を感知しうる広大な心の領域があります。
<結論>
人の心は、つぎの3つの世界から成り立っています。
1、 肉体からくる本能的な心
2、 脳の活動による理性的な心
3、 人の生命の本体である霊的な実在からくる心
AIは上の2にあたる、頭脳的な知能の領域に限られています。
芸術でも文学でも、人の創造活動は、上
記の3つの要素が複雑にからみあって生まれてくるものです。
AIとはArtificial Intelligenceの略語、すなわち<人工知能>のことです。
念のため。
つづく
少し大きい文字
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