天風メソッド⑦
潜在意識の改善法 2018. 6. 3
潜在意識の改善法は、初心者の場合、眠る前にベッドに入ったら、
思えば思うほど、楽しく、嬉しくなるような、明るい朗らかな気持ちになるよう、
ひたすら連想をつづけるという、きわめて容易な方法です。
なぜなら、かなりの多くの人が、眠る前にいろいろな心配事や悩みごとを
思い浮かべる傾向があるから、その悪い習慣をうちやぶるためなのです。
しかし、1年ほど経って、この方法の中級者となり、方法の効果を感じるようになってくると、
自分が寝る前に思うことの中味を検討する必要があります。
なぜなら、天風が言っているように、人は
「自分の欲望を際限なく引き伸ばす傾向がある」からです。
具体的に言うと、たとえば金銭欲です。
お金持ちになった自分を想像することは楽しいことです。
しかし、その欲望を際限なく引き伸ばしていくと、ついには世界一の金持ちになりたいと思う。
すると、それはきわめて現実からかけはなれた“強欲”ということになります。
強欲は悪徳です。そのような夢想は、その人の人格を傷つけます。
ですから、寝る前に思うことは、できるだけ気高く尊い清らかなものであることが望ましいのです。
気高く尊い清らかなこと・・・と言ってもわからない人は、
寝る前に連想するいちばん容易でしかもポジティブなことは、
自分の人生環境に感謝するということです。
「自分は貧乏だし、地位もないし、病がちで、自分は不幸だ。
感謝することなどありはしない」
などという人が、もしいれば、それはまちがっています。
なにか感謝できることがあるはずです。
少なくとも生きていることを感謝できます。
「生きていることは人間の第一欲望」とよばれます。
生きていること自体がすでに、絶対的な幸福ではありませんか。
さらにこの方法の上級者になると、眠る前に無念無想になるのが理想です。
天風は
「眠る間際に“なにも考えない”というのが理想である」と言っています。
しかし、これは努力しても簡単にできることではありません。
天風式の瞑想を長年実践していると、自然にそうなるのです。
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