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心の鍛錬について

天風メソッド 14

 

心の鍛錬について 2018. 810

 

「心の鍛錬」という天風誦句があります。

なにしろ天風先生は、まだ帯刀の気風ののこっている明治時代の初期(明治8年)に生まれ、

しかも日清日露の両戦役では、日本刀をもって敵と命のやりとりをした人であり、

その後も抜刀術をつづけられ、

90歳ころまで観衆の前で抜刀の妙技を披露されるほどの人でしたから、

天風先生にとっては、日本刀はきわめて身近な存在でした。 


私がかって天風会の機関誌の編集責任者だったころ、

機会に恵まれて、天風先生が所持しておられた日本刀を20口(ふり)ほど見せてもらい、抜刀して刀身を触ってみたことがあります。

 

天風誦句「心の鍛錬」は、集中力を刀剣のイメージで比喩して

書かれているので、現代のわれわれにはあまりピンとこない。

それに現代にはそぐわない時代錯誤的なものもあります。

 

そこで、<刀剣>のイメージを捨てて

<集中力>という言葉をつかって、私は書き直しました。

原文の好きな人はそれでいいでしょう。

私自身は、原文のまま暗唱して毎日となえております。

 私のこの誦句の書き直しで、その原文の意味するところは十分に表現できていると自負しています。

心の鍛錬 (誦句集(二)より)

 

神は私たち人間に

すぐれた集中力を与えている。

だから、眼前の一事に集中する習慣を身につけると、

おどろくべき集中力が養成される。

 

覚者とか哲人とよばれる人は、

ただこの消息にめざめて精進した人であり、

凡人というは、自分の雑念にふりまわされて、

なにをしても成功せず、苦しみ悩む者をいう。

 

だから、かりにも修道の人は、

ただ何事にも一念集中して心を研き

すぐれた集中力を発揮すべし。

 

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