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現代日本語について

↑大田神社。 わが「天風塾」から徒歩5分のところにある、京都でもっとも古い神社。

 

現代日本語の優秀性

 最近私が感じることのひとつは、現代日本語の優秀性です。

 それは明治期以後のすぐれた翻訳文化の賜物といえましょう。

 日本語が読めると、翻訳によって世界のあらゆる国の本がよめるのです。この点で日本語は世界一です。

 英語でもかなりの翻訳はありますが、日本語の比ではありません。英語は世界の情報の80%を占めていますが、世界に流れている情報の現在的なものに限られています。

 それに対して日本語は諸国の古代からの厖大な量の古典さえも翻訳してきたのです。

 明治時代には、日本はヨーロッパ文明に遅れているという厳しい認識から、あらゆる分野の翻訳に力をいれました。さらに、昭和の大戦における敗戦のあとも、戦時中の内向的封鎖的な国粋主義にたいする反省と反動から、世界のあらゆる国の文化に対する貪欲な知的渇望から翻訳に精を出し、翻訳文化を世界に例のないレベルまでもっていったのです。

 その結果は、語彙の豊かさにとどまらず、様々な思考経路に通暁するに至っております。

 とくに西欧から輸入した科学的分析や思考の文脈が日本語を革命的に変容させました。その結果、現代日本語は世界中のさまざまな思想や宗教の内容を解明的に詳しく説明する表現力をもっています。漢文では説明の不可能だったインドの思想や禅の考え方や実践方法についても、今の日本語は驚くほど精密に、時には科学的に時には哲学的に縦横に、わかりやすく論理的に文章化することができるのです。

 

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