不安について 2014.6..18
現代人の特徴は、不安をもっていることだ、
とよく言われます。
天風は
「現代人のもつ不安は、現代文明が
精神文化を育てず、
物質偏重の文化をもっているからだ」
と言われました。
だから、私たちは、精神(つまり心)を大切に
する文化をそだてるべきです。
天風は
「とくに現代のマスコミが発信する
消極的な暗示が、現代人に悪い影響を
あたえている」
と注意しています。
現代人は、昔の人にくらべて、より強い
不安を感じているのでしょうか。
私にはよくわかりません。
源氏物語などを読むと、平安時代において
多くの人が物の怪や、生霊、死霊の存在を信じ
恐れ戦いているさまが描かれています。
昔の人々が、ありもしない超自然的なものに
対して、いわれのない不安や恐怖をいだいていた
のではないでしょうか。
ただ、昔のすぐれた人々は、肝っ玉が
すわっていたようです。
戦国時代の武将は、死をおそれぬ勇気をもって
いました。
また、幕末に活躍した人々も、いつでも命を
すてる覚悟をもって、果敢な行動をしたようです。
かれらには、不安などみじんもなかったのでしょう。
歴史的なことはともかく・・・
私たちは不安などとは無縁な人生を
いきたいものです。
不安にうちかつのは信念です。
信念を煥発するには、なによりも
自己暗示の誦句です。
先日、天風の愛弟子であった杉山彦一さん
(私の先輩)の小文を読んでいて、やはり
信念の煥発には、暗示の誦句がいちばんだ、
と断言しておられるのを知って、私はたいへん
はげまされるものを感じました。
それが、私が拙著『すべてはよくなる』に書いた
ことだったからです。
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